エッフェル塔の最高の眺望を楽しめ人類博物館

三和 導代 です。

パリに滞在しています。今回はパリのシンボルでもあるエッフェル塔を静かに一人で一望ででき穴場、シャイヨ宮内の人類博物館ご紹介いたします。

以前はトロカデロ宮にあったトロカデロ民俗博物館でした。トロカデロ宮は壊され、1937年のパリ万博のときに建てられたシャイヨ宮に1938年に人類博物館とし開館しました。

多くの言語で「ようこそ」と書かれたパネルに迎えられて0階(日本でいうと1階)から1階(日本でいうと2階)常設展「人類ギャラリー」は、1-2階とその間の中2階部分。私たちはどこから来たのか、私たちは誰なのか、私たちはどこに行くのか、がテーマです。

1階は、人と動植物の生殖、性別、グループの中の人間、生と死、他の動物と人間の共通点と違い、人間同士の共通点と違い、人類の祖先、地球上のさまざまな言語、さまざまな地域の人の容貌の違いが展示されています。

社会科見学で小学生が先生の指導も下にたくさん見学にきていました。びっくりするほど熱心に先生の解説をじっくり聞いています。そう、この博物館は子供たちにも楽しめるような創意工夫が多くみられます。つまり常識を超えた展示、なぜここにこれが展示? なにこれ? と日本の博物館に慣れている人の常識回路を脱ぎ去ってくれる斬新的な博物館です。

これだけでも見に来た甲斐があるとういものです。なぜかふっと日本の仏像が展示されていたり。これままぎれもない遮光器土偶や縄文時代の土器の展示、東北からの縄文時代の発掘品も何気なく展示されています。

中2階は、先史時代のアート部門。人類博物館の至宝というべき、フランス南西部の洞窟で発見された旧石器時代のレスピューグのヴィーナスなど、彫り物が美しい。そう今回訪れたラスコーでも作品をはじめとした旧石器時代の作品を復習できる静かな区間です。

2階は、農業と牧畜が始まってからの人類の生活を紹介しているですが、その後なぜか一気にグローバリゼーションの時代に飛ぶ。世界各地の生活様式を示すものを展示し、人類の未来を問いかけれています。かなり斬新的な博物館です。

映像を見て、音楽を聞いて、彫刻や石器に触って説明を聞きながらクイズに答えるなど、五感を使って知識が得られる博物館です。そしてところどころから見える巨大なエッフェル塔とセーヌ川とパリの風景、こんな一等地の博物館は世界中でもここだけかもしれません。

私の大好きなアルジェリアのタッシリナジェールの岩絵の世界も美しい。

Miwa World

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどる旅。これまでに訪れた国は150ヶ国を超えています。