印象派の作品の宝庫・オルセー美術館

三和 導代 です。

印象派の作品の展示で有名はオルセー美術館は、駅舎を改造して建設されたセーヌ川沿のチュイルリー公園の対岸にあります。ルーブル美術館からも徒歩圏内です。

世界の宝物を一同に介したルーブル美術館は予約制となっており現在は観光が再開し、大変な賑わいとなり、なかなな当日券の入場が難しくなってきました。午後遅くの予約以外は早期の予約が必要です。そんな中、オルセー美術館も予約制ですが、当日券での入場も可能ですので、ルーブル美術館があふれましたら、オルセー美術館へというのも一つの手だと思います。

オルセー美術館はフランスの有名人の画家の展示を堪能できます。私は個人的にはゴッホ、ポールゴーギャン、ルノワール、ミレーの作品に心を打たれます。ゴッホの作品がこれほど数多く展示されいる美術館はないでしょう。30年ほど前にゴッホをテーマにしたツアーの添乗をした際にアムステルダムをスタートして南仏のゴッホゆかりの地を巡りながら、ゴッホの一生を辿った時のことが走馬灯のようによみがえってきました。

当時は真面目によく勉強したものです。ゴッホに関しては出発前に大変苦労して情報を入手した記憶があります。そう30年前はまだインターネットが発達していない時代でしたので、すべて図書館等の紙媒体が情報源だったかと思います。この30年で本当に世界が大きく変わりました。それが故、皆がコントロールされた情報を信じ込ませられるのであります。便利となった反面、めくら状態となった人々が右往左往する時代となったのも事実でしょう。

ゴッホはサンレミの精神病院に入院していましたが、かなり精神的には安定しない画家でありました。そう自らが耳を切り落とすというショッキングが出来事もありました。今でもアルルのゴッホの作品である「夜のカフェテラス」の印象が強く残っています。残念ながらこの作品はオルセー美術館にはありません。

そしてポールゴーギャンの作品はタヒチを舞台とした色使いと南国のパラダイスと少女が多く登場します。ゴッホとは同時代に生き、アルルでは同居いていたほど近い存在でありました。二人とも実生活においてはとても問題が多い、いわゆる実生活を越えた芸術家でありました。そんな二人の作品は私はとても心が惹かれます。

ゴーギャンがタヒチで入手した宗教儀式で使用していたと思われる杖などの展示も興味深いものがあります。この美術館も1時間や2時間で見学なんて到底無理な作品群です。特別展ではスペインのガウディの作品が展示されています。オルセー美術館を訪れるのも20数年ぶりかもしれません。今回の旅でパリにてどれだけ、心の受容を得ることができたか。オランジュリー美術館にも足を延ばしてみようと計画しています。

Miwa World

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどる旅。これまでに訪れた国は150ヶ国を超えています。