パリ中が沸いたサッカー熱、ヨーロッパ決勝最終戦

三和 導代 です。

昨日28日21時からパリのサッカースタジアムでヨーロッパの決勝最終戦がリバプール対マドリッドが開催されました。週末ということもあり海外からのサポーターもたくさん押し寄せ、コロナ禍から解放された人々がパリに集結、パリのホテルの値段はどこも数倍に跳ね上がりました。

私がずっと滞在していますパリのホテルは28日から30日までの2泊はリバプールの選手団が宿泊するということで、他のホテルに移らなければならない状況、パリのホテルの高さにほとほと疲れました。1泊300ユーロでも安い、ホテルの奪い合いです。私は同じ町の中のホテルに運良く1部屋だけ部屋を確保することができましたが、推して知るべしの評判のホテルでした。それでも宿泊できたのはラッキーでした。

私の部屋は最後の最後の部屋で27日に予約ができましたが、当日28日も次から次へとホテルに宿泊したいというお客さんとホテルとの怒号のようなやり取りが夜遅くまで続きました。ここはパリのスタディアムからも電車でもバスでも20分というパリ郊外ですので、サポーターが夜遅くまでわんさと押しかけてきたおいうのが現状です。そして目の前は公園ですので、宿泊できなかった人びとが夜遅くまで公園で騒いでいるのを部屋から眺めていました。このエネルギーはどこから?

そして昨日29日、19時キックオフ。スタディアムの近くを通る電車も朝から規制がかかり、通常の運行とは別のラインを通るという異例事態。パリを訪れている観光客は右往左往、大変な1日でした。そして、結果はマドリッドが1対0でリバプールを破り勝利を収めました。今朝の朝のニュースでも大きく報道されましたが、昨日はかなりサポーター同士の小競り合いがあり、多くの人びとが逮捕された様子がTVで写されていました。ヨーロッパのサッカー熱は半端ではない。

おそらく今までコロナ禍でのストレスもたくさん溜まっていたのでしょう。そしてチケットも何と1枚、1000ユーロ、つまり14万円という高値、ホテル代も高く、サッカー観戦にいくらつぎ込んでいるのかと考えますと、彼らのこの熱狂的なエネルギーの源はいったいどこから?私の想像をはるかに超える現代社会です。

今日はこのサッカー場近くを走る電車RERはストライキ、パリ・シャルルドゴール空港からパリ市内に行く人も、パリから空港に移動する人も昨日から公共の電車にも乗れない状態が続いています。バス迂回乗車です。そして今日は決勝戦も終わり静かな日曜日、街中のお花屋さんは母の日のお花を買い求める人々で賑わっています。ケーキ屋さんも同じです。母の日にちなんだケーキがウインドーに並んでいます。午前中にお買い物、そしてランチかディナーをお母さんと一緒にという特別な火です。

父の日は6月2週目、その時はお花でなくワインのボトルがプレゼントになるそうです。フランス的ですね。サッカー饗宴が終わり、パリ郊外のメゾン・ラフィットの町を歩きながら、そしてお城を見学しながら5月最終の日曜日を過ごしました。明日はパリ郊外にありますサンジェルマンアレイ城内にある国立考古学博物館に行く予定です。考古学ファンには穴場の博物館です。百聞は一見に如かず、フランスや世界中の歴史に触れることができ、とても幸せです。

Miwa World

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどる旅。これまでに訪れた国は150ヶ国を超えています。